ピンインの読み方一覧表【保存版】|子音・母音の読み方と日本人がつまずくポイントを発音専門スクールが解説
更新日:8月24日
「ピンインは読めるつもりだったのに、
実際に発音すると通じない」。
これは、中国語学習者からとてもよく聞く悩みです。
ピンインはアルファベットで書かれているため、
つい英語やローマ字のルールで読んでしまいます。
しかしピンインは、中国語の音を表すための記号であり、
ローマ字とは別のものです。
この記事では、子音と母音の読み方を一覧表で整理しました。
日本人が特につまずきやすいポイントと、
表を使った練習のコツまでまとめています。
ブックマークして、
発音練習のたびに見返せる保存版としてお使いください。
この記事は、龍9中国語サロンが中国語発音の指導経験をもとに作成しています。
1. ピンインとは?|1音節は「子音+母音+声調」でできている
ピンインとは、中国語の発音をアルファベットと記号で表記したものです。
中国語の1音節は、原則として子音・母音・声調の3つの要素でできています。
子音は音節の最初にくる部分、母音はそれに続く部分を指します。
そして、その音節全体の高さの動きを表すのが声調です。
例えば「好(hǎo)」は、子音がh、母音がao、
声調が第三声という組み合わせになります。
つまりピンインを読むということは、
この3つを同時に処理するということです。
一覧表を使うときも、子音の表と母音の表に分けて覚えると、
頭の中が整理しやすくなります。
コツ:ピンインは「英語のスペル」ではなく「音の設計図」です。 文字の見た目ではなく、口の形とセットで覚えましょう。
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2. 子音の読み方一覧表
子音は全部で21個あり、
口のどこを使って音を出すかによってグループ分けできます。
バラバラに覚えるよりも、
グループごとにまとめて練習する方が確実に定着します。
グループ | 代表的なピンイン | 読み方の目安 | 日本人の注意点 |
|---|---|---|---|
唇の音 | b / p / m / f | バ行・パ行・マ行・ファ行に近い | bは濁音ではなく、息を抑えた音。pは息を強く出す |
舌先の音 | d / t / n / l | ダ行・タ行・ナ行・ラ行に近い | dとtの違いは濁るかどうかではなく、息の強さ |
のどの奥の音 | g / k / h | ガ行・カ行・ハ行に近い | hは日本語のハ行より、喉の奥で強く摩擦させる |
舌面の音 | j / q / x | ジ・チ・シに近い | 唇を横に引き、舌の面を上あごに近づける |
そり舌音 | zh / ch / sh / r | 舌を上に巻き上げて出す音 | 日本語に無い音。z・c・sと混同しやすい |
舌歯の音 | z / c / s | ヅ・ツ・スに近い | 舌は巻かず、前歯の裏に当てる |
表の「読み方の目安」は、
あくまで音をイメージするための入り口です。
カタカナは補助輪のようなもので、
そのまま覚えてしまうと通じない発音になります。
特に、j・q・xとzh・ch・sh、
そしてz・c・sの3グループは要注意です。
日本語ではどれも同じ「シ」「チ」に聞こえてしまうため、
意識しないと区別できません。
この3つを区別できるかどうかが、
初級を抜けられるかどうかの分かれ目になります。
コツ:子音は1つずつではなく、グループ単位で練習すること。 同じ口の形のまま、息の強さだけを変える感覚をつかむのが近道です。
3. 母音の読み方一覧表
母音は子音の後ろに続く部分で、
単母音・複母音・鼻母音などに分けられます。
数は多く見えますが、
6つの単母音の組み合わせでできているため、
土台さえ押さえれば怖くありません。
グループ | 代表的なピンイン | 読み方の目安 | 日本人の注意点 |
|---|---|---|---|
単母音 | a / o / e / i / u / ü | ア・オ・ウー・イ・ウ・ユー | eは「エ」ではなく、口を軽く開いた曖昧な音 |
複母音 | ai / ei / ao / ou / ia | 2つの母音を滑らかにつなぐ | 前の母音を長め、後ろを軽く添える |
鼻母音(n) | an / en / in / uan | 舌先を上の歯茎につけて終える | 口を閉じて「ン」で終わらせない |
鼻母音(ng) | ang / eng / ing / ong | 舌の奥を上げ、鼻に抜けて終える | nとngの区別は日本語には無い |
そり舌母音 | er | 舌を軽く巻いた「アル」に近い音 | 「エル」とは読まない |
特に注意したいのが、nとngの区別です。
日本語ではどちらも「ン」で処理してしまうため、
意識しないといつまでも区別できません。
また、üの音は日本語に存在しない音です。
唇を「ウ」の形にすぼめたまま「イ」と言うと、
近い音を出すことができます。
コツ:母音は「口の形」で覚えること。 鏡の前で唇と舌の位置を確認しながら発音すると、自分のクセに気づきやすくなります。
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4. 日本人が特に間違えやすいピンイン|原因と対策
ここでは、
日本人学習者が特に間違えやすいピンインを5つ挙げます。
自分に当てはまるものがないか、
確認しながら読んでみてください。
よくある間違い | 原因 | 対策 |
|---|---|---|
qを「ク」と読んでしまう | 英語のqのイメージが残っている | 唇を横に引き、「チ」に近い音から練習する |
zh・ch・shをz・c・sと同じに発音する | そり舌の動きが日本語に無い | 舌先を上あごへ巻き、鏡で位置を確認する |
bを濁音、pを清音として区別する | 日本語の濁音・清音の基準で聞いている | 手を口の前に当て、息の強さで区別する |
anとangを同じに読んでしまう | 日本語ではどちらも「ン」になる | 語尾で舌先が歯茎につくかどうかを確認する |
üをuと同じに読んでしまう | 表記が似ていて見落としやすい | 唇をすぼめたまま「イ」と言う練習をする |
これらは、才能やセンスの問題ではありません。
日本語の音の枠組みで中国語を処理してしまうために起こる、
構造的なズレです。
逆に言えば、ズレの正体さえ分かれば、
意識するだけで改善できる部分も多くあります。
コツ:自分がどのパターンに当てはまるかを知ることが最優先です。 全部を直そうとせず、まず1つに絞って集中的に練習しましょう。
5. ピンイン一覧表の正しい使い方|3つのステップ
一覧表は、眺めているだけでは発音は身につきません。
次の3つのステップで「使う」ことで、
はじめて効果が出ます。
ステップ1:必ず音声とセットで確認する
表の文字だけを見て発音すると、
ローマ字読みのクセが強化されてしまいます。
教材アプリや辞書の音声機能を使い、
必ず耳で確認しながら進めましょう。
ステップ2:似ているグループを対比させて練習する
j・q・x、zh・ch・sh、z・c・sのように、
似ているグループを続けて発音します。
違いを比べることで、
耳と口の両方が音の差を認識しはじめます。
ステップ3:録音して自分の音を客観的に聞く
自分の発音を録音し、
お手本の音声と交互に聞き比べてみてください。
発音しているときの感覚と、録音された実際の音には、
ほとんどの場合ギャップがあります。
コツ:1日5分でかまいません。 「表を見る→声に出す→録音して聞く」までをワンセットにすると、上達スピードが変わります。
まとめ:ピンイン表は「暗記するもの」ではなく「毎日使う道具」
ピンインが難しく感じられるのは、日本語にない音を、
見慣れたアルファベットで表しているからです。
子音・母音・声調という3つの要素に分解し、
グループごとに練習すれば、確実に整理できます。
一方で、自分の発音が正しいかどうかを、
自分の耳だけで判断するのは簡単ではありません。
特にそり舌音やnとngの区別は、
独学でクセがついてから直すと、何倍も時間がかかります。
もし今、ピンインの読み方に不安があるなら、
早い段階でプロの耳にチェックしてもらうことが、
結局は近道になります。
よくある質問(FAQ)
ピンインは全部暗記しないといけませんか?
一覧表を丸暗記する必要はありません。
子音・母音をグループごとに整理し、
音声とセットで繰り返し発音していれば、
単語を覚える過程で自然に定着していきます。
まずは日本語に無い音(そり舌音、j・q・x、ü、
nとngの区別)から優先的に押さえるのが効率的です。
ピンインをカタカナで覚えてもいいですか?
学習の入り口としてカタカナを使うのは構いませんが、
そのまま覚えると通じない発音になります。
カタカナはあくまで音のイメージをつかむための補助であり、
最終的には音声を聞き、
口の形と一緒に覚え直す必要があります。
ピンイン表はどのくらいの期間で覚えられますか?
個人差はありますが、
毎日10分程度の音読と聞き取りを続ければ、
基本的な読み方は数週間で一通り身につくケースが多いです。
ただし、正確に発音し分けられるようになるまでには、
フィードバックを受けながらの練習期間が
別に必要になります。
üはどう発音すればいいですか?
唇を「ウ」の形にすぼめて固定し、
その状態でイの音を出すと、近い音になります。
日本語に無い音のため、
鏡で唇の形を確認しながら練習するのがおすすめです。なお、
j・q・xの後ろに続く場合は、
点を省略してuと表記される点にも注意しましょう。
ピンインの読み方は独学でも身につきますか?
読み方のルール自体は独学でも学べます。ただし、
自分の発音が正しいかどうかは、
自分の耳だけでは判断しにくいものです。
誤ったクセがついたまま進んでしまうことも、
少なくありません。学習初期に一度、
専門家によるチェックを受けておくと、
その後の遠回りを防げます。

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