top of page

中国語の四声(声調)の覚え方完全ガイド|聞き分け・言い分けができない人向けの練習法とコツを徹底解説します

8月20日
読了時間: 6分

更新日:8月24日

「ma」という同じ発音でも、声調が

変わるだけで「母」にも「馬」にもなる——これが

中国語の四声です。

単語を覚えても、四声が不正確だと相手に


正しく伝わりません。

「何度練習しても四声が身につかない」

「第二声と第三声の違いがわからない」

という声は、学習者からとても多く聞かれます。


この記事では、四声がなぜ難しいのかと

いう原因から、日本人でも確実に身に

つく覚え方・毎日の練習法・よくある間違いの

パターンまで、順を追って解説します。

この記事は、龍9中国語サロンが中国語発音の

指導経験をもとに作成しています。

1. 四声とは何か|まず全体像を押さえる

中国語の四声とは、音の高さの変化(ピッチ)に

よって、意味を区別する4種類の声調のことです。

同じ「ma」でも、声調が変わるだけで意味が

変わります。まずは早見表で全体像をつかみましょう。

声調

記号例

ピッチの動き

例(漢字/意味)

第一声

高く平らに伸ばす

妈(母)

第二声

低→高へ一気に上げる

麻(麻)

第三声

低く抑えてから軽く上げる

马(馬)

第四声

高→低へ一気に落とす

骂(罵る)

コツ:声調記号の形は、そのままピッチの動きを表す「地図」です。記号を見た瞬間に手で高低のジェスチャーができるようになると、耳と口が一致してきます。

2. なぜ日本人は四声を覚えにくいのか

日本語にも高低アクセントはありますが、

単語の意味そのものを変えるほどの役割はありません。

そのため、四声という概念そのものに、

最初は「耳が慣れていない」状態になります。


さらに、次の3つの理由が四声の習得を難しくしています。

1つ目の理由

単語単体で覚えても、文の中では音がつなが

って変化してしまうことです。

2つ目の理由

第二声と第三声の聞き分けが、特に日本人に

とって難しいことです。

3つ目の理由

自分の発音が合っているかどうかを、自分の

耳だけでは判断しにくいことです。

コツ:「聞き取れない音は、自分でも発音できない」という前提を持つこと。聞き分けと言い分けは、常にセットで鍛える必要があります。

3. 四声の覚え方|4つの実践ステップ

ここからは、実際に四声を身につけるための

具体的なステップを紹介します。

ステップ1:声調をジェスチャーで体に覚えさせる

第一声は水平に手を伸ばし、第二声は

下から上へ手を振り上げます。

第三声は一度下げてから軽く上げ、第四声は

上から下へ勢いよく振り下ろします。


耳だけでなく体の動きと結びつけることで、

記憶に残りやすくなります。

ステップ2:最初は「一字ずつ」ではなく「2文字の組み合わせ」で練習する

単語は多くの場合2文字で構成されており、

声調の組み合わせパターンは限られています。

1文字ずつ覚えるより、よく使う2文字の

組み合わせごと覚える方が効率的です。


例えば「中国(zhōng guó)」

は第一声+第二声、「谢谢(xiè xie)」

は第四声+軽声、という形です。

ステップ3:最小ペアで「聞き分け」を鍛える

「买(mǎi・買う)」と「卖(mài・売る)」

のように、声調だけが違う単語のペアを最小ペアと呼びます。

この最小ペアを繰り返し聞き比べることで、

耳が声調の違いに敏感になっていきます。

ステップ4:録音して自分の声調を客観視する

自分の発音を録音し、お手本の音声と聞き比べてみましょう。

多くの学習者は、自分では正しく発音しているつも

りでも、実際には声調の高低差が不十分なことに気づきます。

コツ:練習は「単語カードを見る」だけで終わらせず、必ず声に出し、録音して聞き返すところまでをワンセットにしましょう。

4. 四声練習でよくある間違いとその対策

四声の練習でつまずきやすいポイントには、

共通するパターンがあります。

以下の早見表で、原因と対策を確認しておきましょう。

よくある間違い

原因

対策

第二声と第三声を混同する

ピッチの上げ下げの幅が不十分

大げさなくらい高低差をつけて練習する

文中で声調が崩れる

単語単体でしか練習していない

フレーズ・短文単位で声調を練習する

自分の間違いに気づけない

客観的なフィードバックがない

録音・ネイティブによるチェックを取り入れる

練習が続かない

成果が見えにくく挫折しやすい

毎日3分など、短時間の習慣として続ける

コツ:間違いのパターンは、実は限られています。自分がどのパターンに当てはまるかを知るだけでも、練習の質は大きく変わります。

5. 独学の限界とプロのフィードバックの価値

ここまでの練習法は、独学でも実践可能です。

しかし、四声には「自分では正しく発音しているつも

りでも、実際には違っている」という落とし穴があります。

これは、耳の基準そのものがまだ完成していないために


起こります。

そのため、学習の初期段階で

ネイティブや専門家からフィードバックを

受けることが、遠回りを避ける近道になります。


独学で数ヶ月クセがついてから矯正するより、

最初から正しい四声を身につける方が、

結果的に習得は早くなります。

まとめ:四声は才能ではなく「正しい練習の積み重ね」で身につく

四声が難しく感じられるのは、日本語に

ない音の仕組みを扱っているからであり、

才能の問題ではありません。

ジェスチャーで体に覚えさせる、2文字単位で


練習する、最小ペアで聞き分ける、録音して客観視する。

この4つのステップを、毎日少しずつ積み重ねること

で、四声は確実に身についていきます。

とはいえ、自分の耳と発音を客観的に


チェックすることには限界があります。

もし今、四声の聞き分け・言い分けに伸び悩みを

感じているなら、プロの耳でチェックしても

らう体験レッスンから始めてみませんか。

FAQ

第二声と第三声がどうしても聞き分けられません。どうすればいいですか?

第二声(低→高)と第三声(低く抑えてから軽く上げる)は、

日本人が最も混同しやすい組み合わせです。

まずは第三声を「低く抑える」部分だけを

強調して発音し、上げる部分は最小限に


する練習が効果的です。最小ペアの聞き比べも

合わせて行いましょう。

四声はどれくらいの期間で身につきますか?

個人差はありますが、正しい練習法を毎日続ければ、

基本的な四声のパターンは数週間〜数ヶ月で

身につくケースが多いです。ただし独学で

誤ったクセがついている場合は、矯正に時間が


かかることもあります。

単語ごとに四声を暗記する必要がありますか?

基本的には単語ごとに声調がセットで

決まっているため、単語と一緒に覚える必要が

あります。ただし、よく使う2文字の

組み合わせパターンを先に押さえておくと、


新しい単語を覚える際の負担が大きく減ります。

声調記号(ā á ǎ à)が読めません。覚えるコツはありますか?

声調記号の形は、そのままピッチの動きを

表しています。横棒は水平、右上がりの記号は

上昇、く字型は下げてから上げる、右下が


りの記号は下降というように、記号の形と

動きを一致させて覚えると定着しやすくなります。

オンラインレッスンでも四声のチェックはできますか?

可能です。音声のやり取りが中心となる四声の

指導は、画面越しでも十分に対応でき、

録音を使ったフィードバックと組み合わせること

で、対面と遜色ない指導を受けられます。

 
 
 

最新記事

すべて表示
中国語の発音が恥ずかしくて話せない人へ|浙江省出身の講師が伝える、緊張との向き合い方

中国語のレッスンで、発音を直される前に固まってしまう生徒さんがいます。 「間違えたら恥ずかしい」という気持ちが、 声を出す前にブレーキをかけてしまうのです。 単語も文法も頭に入っているのに、いざ声に出す場面になると言葉が出てこない。 これは練習量の問題ではなく、多くの場合、心理的なブロックが原因です。 私自身、浙江省から日本に来て日本語を学び始めた頃、 発音でつまずいた経験があります。 「ありがと

 
 
 
中国語検定の発音対策とは?リスニング試験と二次面接で失点しないための具体的な対策を徹底解説します

中国語検定を受けるにあたって、 リスニング対策や単語の暗記には力を 入れているという方は多いはずです。 しかし「発音」 そのものを試験対策として意識したことがある方は、 意外と少ないのではないでしょうか。 実は中国語検定は、級が上がるほど「発音の正確さ」 が得点に直結する試験でもあります。特に準1級・1級では、 二次試験(面接)で発音そのものが評価の対象になります。 この記事では、中国語検定におけ

 
 
 
中国語の発音はビジネスで本当に通じる?信頼を左右する3つの落とし穴と対策を徹底解説します

文法も単語も、 日常会話なら十分通じるレベルまで勉強してきた。 それなのに、取引先との商談や電話になると、 なぜか聞き返される。 「もう一度お願いします」と言われるたびに、 商談の空気が少し重くなる。そんな経験がある方は、 決して少なくないはずです。 ビジネスの中国語では、日常会話以上に「発音の精度」 が問われます。なぜなら、数字や社名の聞き間違いが、 そのまま信用の問題に直結するからです。 この

 
 
 

コメント


bottom of page